就労支援B型事業所では、作業の対価として給料ではなく工賃が支払われます。
両者は似て非なる収入で、就労支援の種類によって呼称が異なるのです。
工賃は利用者のやる気を引き起こす原動力となるので、施設利用前に金額をよく確認する必要があります。
この記事では、就労支援B型事業所で支払われる工賃の性質、工賃を上げるための試みなどについて解説していきます。
就労支援B型事業所でもらえる工賃は給料ではない?
就労支援B型事業所で作業をするともらえるのが工賃です。
工賃は作業の対価ですが、給料や賃金には該当しません。
これは、雇用契約なしで就労する性質からです。
一般的に給料とは、企業と雇用契約を結ぶ労働者に対して支払われる報酬です。
就労継続支援施設においては、A型・B型ともに企業には該当しないため、A型は賃金、B型は工賃が支払われます。
なお、A型事業所では、賃金に加えて給料と呼ばれる場合もあります。
就労支援B型の工賃の平均額は
都道府県または各事業所によって異なりますが、平均月収は2万円~2万5,000円ほどです。
時間あたりの金額で見ると約250円。
工賃は事業所別に設定されますが、ルールとして1ヶ月あたりの平均工賃額を3,000円以上とするように定められています。
ただし、事業所全体で計算されるため、利用者個人の1ヶ月あたりの平均工賃額は、4,500円だったり1,500円だったりと幅が生じます。
就労継続支援A型の場合は8~9万円ほどで、B型の3~4倍です。
A型は雇用契約を結んで働くため就労時間が長く、時間あたりの単価が高いのです。
また、作業内容が多岐にわたることも関係しています。
参考サイト
就労継続支援B型作業所の工賃って?給料との違いや工賃の決め方について解説|障害福祉特化の業務支援ソフト・システム「かべなしクラウド」
工賃の高い就労支援B型事業所の特徴とは
独自の商品・サービスを確立している事業所は、一般的に工賃が高いです。
たとえば、パンや雑貨、アクセサリーなどの商品が魅力的で販売力があれば、事業所全体の利益向上が期待できます。
その結果、利用者に工賃として還元できるのです。
サービスにおいては、高品質の清掃作業、安定した接客力などを備えている事業所は強いです。
また、地域企業との連携を強化するなど、商品・サービスの販売経路が確立している事業所も工賃が高い傾向があります。
工賃向上にあたって重要なのは、就労支援に理解のある企業といかにつながるかです。
複数の企業と提携できれば、業種を増やすことにもつながり、利用者のスキルアップを多角的に支援できるようになります。
利用者のスキルと工賃の関係性
当然ながら施設利用者のスキルが高いほど、生産性が向上して工賃に反映されます。
そこで、健全な事業所では、利用者のやる気を向上させる工夫を凝らしているのです。
たとえば、作業手順を明確化して利用者が迷わないようにする、段階的に無理なくスキルアップできる工程を確立する、利用者が前向きになれるアドバイスをするなどが挙げられます。
やる気はモチベーションにつながり、それが生産性の向上を後押しするのです。
施設の収益が上がれば支援スタッフの拡充も図れるため、さらに利用者にとって働きやすい環境を整備できます。
まとめ
就労支援B型事業所の利用者には工賃が支払われます。
給料・賃金とは性質が異なり、非雇用契約に基づいて支払われる報酬です。
工賃は各事業所によって異なるため、サービス利用前に月額の平均工賃額を調べておきましょう。
工賃はやる気やモチベーションの原動力になります。
一般的に高い工賃の支払いができる施設は、商品・サービス力が高く、業種も豊富な傾向があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
