会社に勤務している人であれば、会社員と名乗ることができます。
では、就労移行支援や就労継続支援を通して業務に従事する利用者は、職業欄になんと記載すればいいのでしょうか。
この記事では、就労支援の利用者の職業と、職業欄に記載するべき内容について解説していきます。
就労移行支援
就労移行支援は一般企業への就職を希望する障害のある方を支援するものです。
雇用契約は結ばず、給料も原則として発生しません。
就労移行支援は職業訓練に近い性質があり、職場というよりも知識やスキルを身につける訓練所です。
そのため、仕事とは認識されず、会社員を名乗ることはできません。
さらに、雇用契約がないため、従業員という表現も適切ではないです。
職業欄には「就労移行支援の利用者」と記載するのが適切でしょう。
就労継続支援A型
障害があって働くことができない、また長期的なブランクがあるといった方は無職と判断されます。
障害のない方も働いていなければ無職です。
では、就労継続支援A型で作業をしている方はどうでしょうか。
これに関しては、無職ではなく「従業員」としての扱いになります。
就労継続支援A型は、雇用契約を結んで収入を得るため、会社員の雇用形態と近いものです。
ただ、企業ではないため、職業欄に「会社員」と記載することはできません。
あくまで「就労継続支援A型事業所の従業員」という立場になります。
なお、利用者の中には「アルバイト」と記載する方もいるようです。
就労継続支援B型
こちらは就労継続支援A型とは異なり、雇用契約を結びません。
雇用されず、作業量に応じて工賃を得るという形式になります。
そのため、「就労支援B型事業所の従業員」という表現はできません。
従業員とは雇用契約を結んで働く人を指すからです。
そのため、職業欄には「就労支援B型事業所の利用者または作業員」と記載するのが適切でしょう。
就労支援の利用者が感じる職業に関する悩みとは
就労移行支援、就労継続支援A型・B型を問わず、多くの利用者は「自分の職業はなんなのか」「書類にはなんと書けばいいのか」といった悩みを抱えています。
社会生活において、職業欄への記載を求められるケースは少なくありません。
たとえば、賃貸物件を借りる時、保険に加入する時、ローン商品を利用する時などが挙げられます。
職業欄とはいわば、収入の有無や目安を示すための指標です。
職業欄に「会社員」と書けないのはもどかしいでしょうが、社会復帰するまでの充電期間と考え、前向きに毎日を過ごすようにしてください。
就労支援施設での活動内容はどう伝える
就労支援施設を利用していることを、悲観的に考える必要はありません。
「就労支援施設を利用し、社会復帰の準備をしている」などと具体的に伝えれば、相手に対する心証が良くなります。
大切なのは今現在の自分を悲観せず、将来を見据えて意識を高めることです。
「働く気がない」のと「働きたいので社会復帰の支援を受けている」のとでは、どちらも働いていないことに変わりはありませんが、活動内容に大きな違いがあります。
職業欄への記載を避けられない場面では、就労支援施設での活動内容が明確に伝わるよう書き方を工夫しましょう。
まとめ
就労支援の利用者は無職ではなく「施設利用者」とみなされます。
また、雇用形態の有無によって、従業員や作業員と書くこともできます。
いずれの利用者も会社員は名乗れませんが、就労支援施設をステップアップのための土台と考え、将来を見据えた活動を意識してください。
以上、就労支援施設の利用者は職業欄にどう記載すればいいのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
